ひどいむし歯でも
歯を残せる可能性がある
「根管治療」とは？
根管治療とは、むし歯が進行して歯の神経や血管に達した際に必要になる治療法です。歯の神経や血管は、歯の内側にある根管の中を通っています。この根管内をきれいに清掃して薬を詰め、密封することで歯根を保つ治療です。根管治療の後は、歯の形態を補うために被せ物をします。根管治療は難易度が高いうえに通院回数が多いなど、歯を削るだけの治療と比べて患者さまに大きな負担がかかります。しかしながら、成功すれば抜歯を回避できる可能性が高まるため、なるべく早く受けていただくことが大切です。むし歯の段階別に適切な治療を行いますので、当院までお気軽にご相談ください。
正確な診断を
可能にする歯科用CT
当院では、正確な診断のために歯科用CTを導入しております。従来のレントゲンは平面写真しか撮影できないため、複雑な形態の根管の状態を把握することができませんでした。歯科用CTは立体的な画像を撮影可能なため、根管の形態や分岐を明らかにできて、より精密な根管治療の実現に役立ちます。
根管治療の流れ
1むし歯の除去
むし歯の部分を削ります。この工程を省略すると、再び歯髄にむし歯が達して再治療が必要になるため、取り残さないように慎重に行います。
2内容物の除去
根管内の歯髄や血管を除去します。
3根管形成
根管壁と呼ばれる部分に付着した感染歯質を除去するとともに、歯根の形を整えます。根管内に感染した組織が残ると再治療が必要になるため、入念に確認します。
4消毒
根管内を薬剤で消毒します。場合によっては、消毒薬を詰めて仮で蓋をして、数日～1週間ほど様子を見ます。
5根管充填
歯の根の内部がきれいになったら、防腐剤を緻密に詰めて再感染を防ぎます。
6土台の装着
被せ物の装着に必要な土台を取り付けて形を整え、被せ物を型取りします。
7完成
被せ物を装着すれば治療は完了です。不具合が起きていても自覚症状が現れにくいため、定期的にメンテナンスに通っていただく必要があります。
